キャッチフレーズだった「夢のリサイクル技術」とかけ離れた実態が浮き彫りになったRDF化施設。そのほとんどが財政基盤の弱い地方にあり、自治体側の負担は1年で総額約200億円に達している。にもかかわらず、補助金などを餌に建設を推進した国は、この間事業の成否について何の総括もしていない。行政判断が正しかったかどうかを検証し、既設施設をどうすべきかについて解決策を示す責任がある。【三木陽介】
RDF化施設の導入は98〜03年に集中した。きっかけはダイオキシン問題で、発生源の焼却炉について厚生省(当時)は97年1月「(新設は)最低でも1日の焼却量が100トン以上とすべきだ」と小型炉を事実上認めないガイドラインを発表した。100トンは人口十数万人の都市のごみ量に相当し、RDFなら補助金が出るため、小さな自治体にとって選択肢は事実上、RDFに絞られた。メーカーと商社も好機とみて売り込んだ。
しかし、導入直後からトラブルが続出。しかも「ダイオキシン類の低減対策に有益」(98年3月、環境庁大気保全局長の参院委答弁)とPRしていたのに、RDF製造過程でダイオキシンが発生することが判明し、01年2月、焼却炉同様の規制を行う事態になった。
今となっては自治体側は失敗を認めざるを得ない。それでも事業を継続しているのは、施設を壊すと受領済みの補助金を返還しなければならないからだ。雪だるまのように負担が増えるのに撤退する方法がない。事業を所管する環境省は、この悪循環を断ち切る責任がある。一般的な耐用年数が10〜20年とされるRDF化施設は、今後次々と建て替え時期を迎える。早く解決に乗り出すべきだ。
毎日新聞 2008年3月31日 2時30分(最終更新 3月31日 2時30分)
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RDF化施設の導入は98〜03年に集中した。きっかけはダイオキシン問題で、発生源の焼却炉について厚生省(当時)は97年1月「(新設は)最低でも1日の焼却量が100トン以上とすべきだ」と小型炉を事実上認めないガイドラインを発表した。100トンは人口十数万人の都市のごみ量に相当し、RDFなら補助金が出るため、小さな自治体にとって選択肢は事実上、RDFに絞られた。メーカーと商社も好機とみて売り込んだ。
しかし、導入直後からトラブルが続出。しかも「ダイオキシン類の低減対策に有益」(98年3月、環境庁大気保全局長の参院委答弁)とPRしていたのに、RDF製造過程でダイオキシンが発生することが判明し、01年2月、焼却炉同様の規制を行う事態になった。
今となっては自治体側は失敗を認めざるを得ない。それでも事業を継続しているのは、施設を壊すと受領済みの補助金を返還しなければならないからだ。雪だるまのように負担が増えるのに撤退する方法がない。事業を所管する環境省は、この悪循環を断ち切る責任がある。一般的な耐用年数が10〜20年とされるRDF化施設は、今後次々と建て替え時期を迎える。早く解決に乗り出すべきだ。
毎日新聞 2008年3月31日 2時30分(最終更新 3月31日 2時30分)
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